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抜歯後の強い痛み…それは「ドライソケット」かもしれません
仙川歯科・矯正歯科 院長坂下です!
今回は、親知らずなどを抜歯した後に起こる可能性がある「ドライソケット」という症状についてお話しします。
抜歯後に「ズキズキと強い痛みが続く」「痛み止めが効かない」といった症状が出た場合は、ドライソケットかもしれません。
ドライソケットとは?
通常、歯を抜いたあとは出血し、その血液が固まって「血餅(けっぺい)」というかさぶたのようなものができます。
この血餅が抜歯後の傷口を保護し、骨や神経を覆うことで自然に治っていきます。
しかし、この血餅がうまく作られなかったり、途中で取れてしまうと、骨や神経がむき出しになり、強い痛みが生じます。
この状態を「ドライソケット」または「抜歯後炎症」と呼びます。
特に親知らずの抜歯後に起こりやすいといわれています。
ドライソケットが起きやすい原因
ドライソケットは、以下のような要因で発生するリスクが高まります。
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喫煙:血流が悪くなり、血餅が作られにくくなります。
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抜歯部位を触る:舌や指で触ると、血餅がずれてしまうことがあります。
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口を強くゆすぐ:抜歯後に強いうがいをすると、血餅が流れてしまいます。
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口内環境が不衛生:歯磨きを怠ると感染しやすく、炎症が悪化することがあります。
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複雑な抜歯:特に難しい親知らずの抜歯では、発生リスクが高まります。
予防するためのポイント
ドライソケットは、次のポイントに気をつけることで予防することができます。
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抜歯後48時間は禁煙する
喫煙は血流を妨げるため、必ず控えましょう。 -
強いうがいをしない
出血が気になるときは、軽く吐き出す程度にとどめてください。 -
抜歯部位を触らない
舌で触るのもNGです。気になっても我慢しましょう。 -
口内を清潔に保つ
指定されたタイミングで歯磨きや抗菌うがい薬を使いましょう。
痛みが強いときは早めに受診を
ドライソケットは自然には治りにくく、放置すると痛みが続いてしまいます。
もし「抜歯後2〜3日たっても痛みが強い」「痛み止めが効かない」という場合は、我慢せずに早めにご相談ください。
当院では、抜歯後の経過を丁寧にチェックし、必要に応じて適切な処置を行っています。
抜歯は終わった後のケアがとても大切です。
不安なことがあれば、どんなことでもお気軽におたずねください。